祭笛NEW製作中~仕上げペーパーかけ・ひも巻き~
オリジナル横笛は、2オクターブが出ます。
管径は少し太目で、ふところ長(歌口から頭部栓までの長さ)は深めです。
またリッププレートを取り付けて、のど厚をあつくしています。
そのため、発音が易しく、低音がかすれずよく響きます。
祭笛も同様の考えで作っているのですが、低音よりも高音の響く管、
大甲音(3オクターブ目の音)が出る管が欲しいという要望が以前からありました。
G、F、LowDぐらいの長い管なら、大甲音は出るのですが、
管が短くなると(祭笛はC管)大甲音は難しくなります。
管を細くさえすれば、大甲音は出ます。
倍音笛は、細くて長い管を使い、高次倍音を楽々と出します。
そのかわり、基音や低音が出なかったり、かすれたりします。
細い管で倍音も高音も出すのはなかなか難しいのです。
今回は、管径は少し細く、ふところ長は少し浅く、管内形状のテーパーは少しゆるくと
パラメーターを少しずつ変化させて、対応させています。
なんとかファ、ソも出せます。
音色はかなり篠笛に近いものになっています。
この後、漆を塗って仕上げていきます。