小龍C管製作中~頭部栓入れ~

小龍C管製作中~頭部栓入れ~
小龍C管製作中~頭部栓入れ~

小龍C管製作中~頭部栓入れ~

 

小龍は龍笛に似せた真竹製の6孔横笛です。

原型はD管のA=442Hzです。

今回は、C管での特注品です。寸法ちがいの特注品は試作や失敗を見込んで、

4,5本製作します。今回は4本で作り始め、今のところ3本が残っています。

頭部が少し長いのが特徴で、頭部栓にサクラの古材を使い、笛全体を少し重めにしています。

頭部栓の歌口側の端部(反射壁)と歌口との間をふところと呼んでいますが、このふところの長さが音鳴りに大きく影響します。ふところが長いと低音が、短いと高音が良く出ます。また吹越倍音の音程にも影響するので、適切な長さを決めています。

龍笛では、奏者が蜜ろうでふところ長を調整して吹くそうです。

以前伊勢地方の祭りで使いたいと注文をいただいた笛が、このふところ長をできるだけ短くしてほしいとの要望でした。高音をキレイに響かせるために、濡らしたティッシュペーパーを詰めて吹いていたからだそうです。