オリジナル横笛特注D管製作中4
~表面朱漆塗り~
素地生漆、下地朱漆、下地黒呂色漆と塗り進め、今回は、表面朱漆塗りです。
朱漆は、朱合漆に朱を混ぜて作ります。色調は、明るいオレンジ色からしっとりとした古代朱のエビ茶赤色まで各種あります。
今回は下地の朱は「ベンガラ」を使い、表面の朱は「黄口」と「本朱」を使っています。
素材の朱は明るい色をしてますが、朱合漆を混ぜると少しくすんだ色になります。それが乾くとまた色調が変わり、この上に摺り漆をかけるとまた色調が変わります。
そして長年月が経つと透明感が出て明るくなります。
このように朱は、漆に合って様々な色調の変化を見せてくれます。
写真の左側の2本が黄口朱で、右側の2本が本朱を使いました。